「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉 epubダウンロード無料

「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉

毎日新聞社会部 / 本

「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉 epubダウンロード無料 - 毎日新聞社会部による「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉は現代書館 (2000/2/1)によって公開されました。 これには374ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、1人の読者から4の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。

「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉 の詳細

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タイトル
「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉
作者
毎日新聞社会部
ISBN-10
476847005X
発売日
2000/2/1
カテゴリー
ファイルサイズ
21.24 (現在のサーバー速度は21.92 Mbpsです
「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉 epubダウンロード無料 - 内容(「BOOK」データベースより) オウムは擬装集団化したのか。アレフと改称したオウム真理教。2000年1月28日公安庁の請求通り3年間の観察処分が決定した。違憲の疑いもある新法だが、その実効はいかに。内部崩壊も取沙汰される教団の事件の全容。 内容(「MARC」データベースより) オウム新法により3年間の観察処分が決定したオウム真理教。内部崩壊も取沙汰される教団の動向や第101回~141回までの公判内容の詳細な記録、「新法」全文などオウム事件の現状をまとめる。
カテゴリー:
「新法」成立で揺れる教団―オウム「教祖」法廷全記録〈5〉を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
僕は元オウムで出家していたこともある。被害者の皆様、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを謝罪したい。今年の7月、麻原を筆頭に13人の死刑が執行された。これを機にレビューを通じて、改めて一連の事件を見直そうと思う。麻原彰晃こと松本智津夫の地裁裁判1998年12月の101回公判から、1999年12月の141回公判までのやり取りの要点をまとめてある。本シリーズは全8巻で、各巻とも350ページほどあり、気軽に読めるものではない。しかしオウム事件について納得できない人や元関係者などには、最も深く理解できる書物として薦めたい。この間麻原の法廷で争われたのは松本サリン事件、地下鉄サリン事件、落田耕太郎さん殺害事件、仮谷清志さん監禁致死事件、田口修二さん殺害事件、坂本弁護士一家殺害事件、水野昇さん襲撃事件、浜口忠仁さん殺害事件、永岡弘行さん襲撃事件の9事件である。本書においてもほとんどの証人は積極的に証言しており、緊迫した現場の様子が伝わってくる。特に落田耕太郎さん殺害事件と、田口修二さん殺害事件は、複数の人間で押さえつけてロープで絞殺するという凄惨な事件である。最後の3件は猛毒のVXガスが用いられた最初の事件であり、2017年2月に発生した金正男暗殺の際に参考にされたともいわれる。裁判の中で麻原の弁護人が、裁判長から度々注意を受けるシーンがある。同じ質問の重複や、事件とは関わりのないことを質問するなど、当時引き延ばし戦術ではないかとの批判があった。これについて弁護人は、麻原が接見を拒否するために、打ち合わせができず、争点を絞れない、と語ったとの記述がある。読んでいても弁護団は、何とかして各事件での麻原の責任を軽減できる証言を引き出そうとしていることが分かる。また状況を図に書かせるなどして詳細に聞き取り、他の証人との矛盾点を見つけようとしている。事前に打ち合わせができないために、裁判の場を利用して調査も行わなければならず、対応は場当たり的な印象を否めない。弁護団は相当なストレスだったろうと思う。裁判長が検察側の尋問を引き合いに出し、弁護側の進行の悪さを皮肉ったりしているが、検察側は事前に取られた調書の再確認をするだけなのに対し、弁護側は裁判の証言を聞いてから、組み立て始めなければならないのだから、進行が遅くなるのは当たり前だ。期間中長期化を防ぐために、スケジュールに沿って、事務的に進めようとする裁判所と弁護団とは何度も衝突した。当時のオウムの裏側を理解するのに重要と思われる部分は、後半に集中している。VXガスを用いた事件で、実行犯にさせられた山形の証言である。犯行後、新実と共に麻原に報告したとき、活動資金として麻原から受け取った中から3万円を渡された。尋ねると「何かに使えよ」と言う。犯罪を犯して金を渡されたことに対して、ヤクザの理論のようで恐ろしかったと証言している。被害者の会会長の永岡弘行さん襲撃事件の際、テレクラに忍び込んで、顧客名簿を盗み出したことについて、事件とは関係がなく、新実らの手が空いて顧客名簿で人を脅迫して金を取ろうとしたと証言している。この件は裁判の流れの中でさらりと出てくるが、それまでのオウムの犯罪にあった教団を守るとか、功徳を積ませるために布施をさせるといった、教団側から見て大義名分となるような要素が全くない。本人が一番腹が立ったことについて、非合法つまり犯罪行為のあと、帰りの車の中で新実から「これで昇進だな」などと言われたという。そう言えば自分が喜ぶと思ったのかと。これはむしろ人間としての罪の意識、あるいは信仰心を踏みにじるような言葉ではないだろうか。これらを見ると、当時の新実が宗教家と言うより、犯罪者として擦れたような人格であったことが推察される。上記のエピソードは、犯罪行為を行わせる見返りとして金と地位を与える、グルの指示とは関係ない犯罪行為をするなど、ヴァジラヤーナという言葉で悪を正当化する理屈も通らない上に、宗教性もないことを伺わせる。彼は立件されたほとんどの犯罪に参加している。オウムのヴァジラヤーナの代表的人物と言っていいだろう。ならばこれが当時のオウムの裏側、麻原の言うヴァジラヤーナの実態だったと言えるわけで、オウムの後継団体、元サマナなど多くの人が知るべきだと思う。これまでの裁判のやり取りを読んでいて気が付くのは、初期のころの犯罪では、実行犯側が頻繁にグルである麻原に「お伺い」をたてていることだ。その連絡がつかないうちは行動しない。そして麻原も「それぐらい自分たちで判断しろ」といった突き放したような返し方をしない。いちいち指示を与えている。これはオウムのヴァジラヤーナの修行が、厳密にグルの意思を実践することだからである。そしてオウムが終焉を迎えたVX事件、地下鉄サリン事件の頃には実行犯と管理者を明確に分けていた。おそらく裏の実行部隊も省庁制に基づき組織化しようとしていたのだろう。グルと弟子が直接つながっていたそれまでの非合法活動から、現場が管理役の指図に任されたことでどのような影響があったのか。弟子たちの証言を見る限り、それまでも実行犯たちは本心ではやりたくないと思っていた。それがオウムの省庁制導入に伴う組織改革とうまく合致し、実行役を担わされてきたものは、管理者となることで、体裁よくその役割から足を洗うことができたのかもしれない。しかしそれまでの経過を見る限り、彼らにとってヴァジラヤーナは、あくまでも自らに課された修行であり、苛烈であるために、グルと実行役である弟子が、一対一の関係になければならなかったはずだ。それを一般の役所や会社のような組織にしてしまったことで、あつれきが生じていたことが分かる。本書の山形の証言以外にも、『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』(アンソニー・トゥー/著)には、サリンを製造した土谷が、遠藤の管理下に入ったために、麻原に会えないことに耐えられなくなったという記述がある。坂本弁護士事件のような、非合法活動の初期には、実行犯や現場で作業する者は、いつでも麻原にアクセスできたことで、自分の違法行為が、グルの認知の元に行われているヴァジラヤーナの修行であることを確認できた。これを一般社会の言葉に分かりやすく翻訳すれば、自分の違法行為が上司の指示のもとに行われている業務であることを確認し、目的からずれていないか、自分の違法行為の責任を取れるかの確認をしているとも言える。安心するためにヴァジラヤーナの修行の道から外れていないかを確かめているのだろう。まめな「お伺い」の背景にはそのような心理が働いていると考えられる。この時期の新実らの非合法活動から、宗教性が失われているのは、省庁制による組織化の影響で、現場の実行犯とグルとの直接の連絡が遮断され、それまでのヴァジラヤーナのグルと弟子の間にあった、信頼関係と緊張感が失われた事を示しているのではないだろうか。考えすぎかもしれないが、非合法活動の組織化には、麻原が現場との距離を置くことで、自らの責任を小さくしようとの思惑があったと考えられないだろうか。そうしたことは現場には敏感に感じられ、新実や土谷の一連の反応となって現れたと見ることもできる。ヴァジラヤーナといわれた非合法活動自体が、組織化するには不向きだったのだと思う。この状態で武装化が進んでいたら、管理役の自制心の崩壊から勝手に犯罪を繰り返すなど、更に悲惨なことになっていたかもしれない。オウムによるハルマゲドン、クーデターなど麻原と一部の幹部たちが共有していた妄想を、ヴァジラヤーナという名目で実践させること自体不可能なことだったのだ。おそらく、麻原のヴァジラヤーナの発想は、チベット密教カギュ派の聖者、ティローパ、ナローパ、マルパ、ミラレパらがヒマラヤの山奥で一対一で行っていた素朴で精妙な精神的やり取りの逸話にあり、そこにあったわずかなモラル違反の表面だけを見て、単純に拡大解釈しただけである。それをハルマゲドン、クーデターとは。それが多くの人々の命を奪い、傷つけ、未来を奪った事実に、ただただ申し訳なく悄然とするばかりである。

Grace Matthew Library 2020

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